かつての筆者も、ブログを始めようとした時、「WordPressのインストール」という言葉の響きだけで、専門的で難しそうだと感じていました。
『サーバー?データベース?何のことだかさっぱり分からない…』と、何度も心が折れそうになったものです。
筆者は、レンタルサーバーに「簡単インストール」という機能があることを知り、恐る恐る試してみたところ、本当に数クリックで自分のブログが完成し、感動したのを今でも覚えています。
この記事では、そんな筆者が実際に体験した「なんだ、こんなに簡単だったのか!」という感動を、今まさに同じような不安を抱えているご自身にも味わっていただくため、当時つまずいたポイントや、分かりにくかった専門用語を優しく解説しながら、具体的な手順をお伝えします。
この記事を読んで、「私にもできた!」という達成感と、新しいブログライフへの扉を開く第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
5分で完了!WordPress簡単インストール手順の概要

WordPressのインストールと聞くと、専門知識が必要で難しそうに感じられるでしょう。
しかし、最近のレンタルサーバーには「簡単インストール」という便利な機能があり、初心者でも数クリックで完了します。
ここでは、まずその仕組みと利点、事前に準備すべきこと、そして完了までの大まかな流れを解説します。
以下の項目で一つずつ確認していきましょう。
「簡単インストール」機能の仕組みとメリット
WordPressの「簡単インストール」機能は、複雑な設定をサーバー側が自動で行い、初心者でも数分で安全にブログを開始できる仕組みになっています。
本来はデータベースの準備や専門ファイルの配置など、失敗しやすい手作業が必要です。
この機能はそれらを全て代行するため、時間短縮と設定ミスの防止に繋がり、シニア世代には必須です。
筆者が使うエックスサーバーでは、ブログ名などを入力するだけで自動で設置が完了します。
まるで専門家が家の土台をあっという間に作ってくれる感覚に近いものです。
この機能があるサーバーを選ぶことが、技術的な不安を解消する第一歩になります。
安心して記事作成に集中するために、サーバー選びは慎重に行いましょう。
これだけは準備!インストール前の必須項目3選
WordPressのインストール作業を慌てずに進めるため、事前に3つの項目を手元に準備しておきましょう。
当日に情報を探したり、設定項目を考えたりすると、入力ミスや混乱の原因になります。
筆者も最初にこれらをメモ帳に書き出してから始めました。たったこれだけの準備で、当日の不安が大きく減り、落ち着いて作業に集中できるのです。
準備する項目は、以下の3つです。
- レンタルサーバーの会員情報
ログインIDとパスワード。契約時にメールで送られてきています。 - 決めておきたいブログの情報
ブログ名、WordPressにログインするためのユーザー名とパスワード。ブログ名は後から自由に変更可能です。 - 独自ドメイン名の候補
ブログのURLになる、インターネット上の「住所」です。希望のものが既に使われている場合もあるため、いくつか候補を考えておくとスムーズでしょう。
サーバー契約がまだの方は下の記事を参考に、ご自身に合ったサーバーを選んでみてください。
インストール完了までの3ステップの主な流れ
WordPressの「簡単インストール」は、全体像を把握しておけば、さらに安心して進められます。
大まかな流れは、たった3つのステップで構成されており、画面の指示に従っていくだけで終わります。
筆者が初めて挑戦した際も、この流れを頭に入れておいたおかげで、「今どの段階か」が分かり、迷うことなく作業を終えることができました。
まるでカーナビのルート案内を見ながら運転する感覚です。
具体的な流れは以下の通りになります。
- レンタルサーバーの管理画面にログイン
まずは契約したサーバーの管理ページに入り、「WordPress簡単インストール」のメニューを探すことになります。 - ブログ情報の入力
ドメイン名、ブログ名、ログイン用のユーザー名とパスワードなどを設定します。事前に準備したメモがここで役立つでしょう。 - 内容確認とインストール実行
入力内容に間違いがないか最終確認し、ボタンをクリックすれば自動でインストールが始まります。
この3ステップで、ご自身のブログがインターネット上に誕生します。
そもそもWordPressとは?シニア向けに優しく解説

「WordPress」という言葉をよく耳にするけれど、一体何なのか、専門的で難しそうだと感じていませんか。
ここではシニア世代の方にも直感的にご理解いただけるよう、身近な例え話を交えてその正体を解説します。
なぜ多くの人に選ばれるのか、そして初心者が間違いやすい2種類の違いまで、一つずつ見ていきましょう。
WordPressは「家の建築」に例えると分かりやすい
WordPressは、ブログという「家」を建てるための無料の建築システムだと考えると、非常に理解しやすくなるでしょう。
この例え話は、筆者がブログ初心者の知人に説明する際にいつも使うもので、専門用語が苦手な方でも「なるほど」と納得していただけます。
インターネットの世界で家(ブログ)を建てるための各要素は、現実の家づくりにそっくりです。
- レンタルサーバーは家を建てるための「土地」
- ドメインはその土地の「住所」
- WordPressは家そのものを建てる「建築システムや骨組み」
- テーマは家の「外観デザインや内装」
- プラグインは暮らしを豊かにする「家具や家電」
- 記事は家の中で生まれる「日々の暮らしや思い出」
このように、WordPressはあくまで家の骨組みです。
どんなデザインにするか(テーマ)、どんな家具を置くか(プラグイン)を自分で選ぶことで、オリジナルの家(ブログ)が完成します。
まずはこのイメージを持つことが、WordPressを理解する第一歩です。
なぜ多くのブログでWordPressが使われるのか?
多くの人がWordPressを選ぶ最大の理由は、その圧倒的な「自由度」と「拡張性」です。
無料ブログサービスは、いわば完成済みの賃貸アパートのようなもので、手軽な反面、デザインや機能に多くの制約があります。
筆者も最初は無料ブログから始めましたが、広告の表示位置を変えられなかったり、独自のデザインにできなかったりする点に不便を感じ、WordPressへ移行しました。
WordPressを選ぶ主なメリットは以下のとおりです。
- デザインが自由自在
プロが作ったようなデザインテンプレート(テーマ)が豊富で、自分だけのオリジナルサイトが作れます。 - 機能を追加できる
便利な追加機能(プラグイン)が無数にあり、お問い合わせフォームやセキュリティ対策などを簡単に追加できます。 - 収益化に有利
広告の表示に制限がなく、自由に好きな広告を掲載できます。 - 自分の資産になる
サービス終了のリスクがなく、書いた記事は全て自分のものとして残ります。
長期的にブログを運営し、自分らしさを表現したい方にとって、WordPressは最適な選択肢です。
2種類のWordPressの違いと注意すべき点
WordPressを始める際、初心者が最も混乱しやすいのが「2種類のWordPressの存在」です。
これらを間違えると、後々「やりたいことができない」という事態に陥るため、最初にしっかり区別しておくことが大事です。
筆者の周りでも、間違えて登録してしまい、後から引っ越し作業に苦労した方がいました。
- WordPress.com
アメーバブログのような「ブログサービス」の一種。サーバー契約などが不要で手軽ですが、デザインや機能の制約が多く、無料プランでは広告も自由に貼れません。 - WordPress.org
当記事で解説している、レンタルサーバーに自分でインストールして使う「ソフトウェア」です。デザイン、機能、広告の制約がなく、自由にサイトを構築できます。一般的に「WordPressでブログを始める」とは、こちらのことを指します。
シニア世代の方が趣味や収益化を目指してブログを始めるなら、迷わず「WordPress.org」を選ぶべきです。
当記事の「簡単インストール」手順は、この「WordPress.org」を設置するためのものですので、ご安心ください。
図解で安心!エックスサーバーの簡単インストール全手順

ここからは、いよいよ実際のインストール手順です。
パソコンが苦手な方でもつまずかないよう丁寧に解説します。
筆者が愛用するエックスサーバーを例に進めますが、流れは他のサーバーも同様です。
サーバーへのログインから情報の入力、実行まで3つの手順で完了しますので、一緒に進めていきましょう。
手順1:サーバーパネルにログインし申込画面へ
WordPressインストールの最初のステップは、エックスサーバーの管理画面「サーバーパネル」へログインすることです。
このサーバーパネルが、ご自身のブログを管理するための司令塔になります。
契約完了時にメールで送られてくる「サーバーID」と「パスワード」を手元に準備しておけば、スムーズに作業を始められるでしょう。
ログイン後、画面左側にあるメニュー一覧から「WordPress簡単インストール」という項目を探してクリックしてください。
多くのメニューが並んでいますが、「WordPress」という文字が目印になります。
筆者も初めての時は少し緊張しましたが、このボタンを押すことでブログ開設への扉が開かれると感じたものです。
まずは落ち着いてサーバーパネルにログインし、インストール画面へ進むことが、確実な第一歩です。
手順2:ドメインとブログの基本情報を入力する
WordPressをインストールしたいドメインを選択し、ブログの基本情報を入力します。
ここで事前に準備したメモが役立つでしょう。
画面には「サイトURL」「ブログ名」「ユーザー名」「パスワード」「メールアドレス」といった入力欄が表示されます。
特に「ユーザー名」と「パスワード」は、今後WordPressにログインする度に使う大事な情報なので、忘れないように必ず控えておきましょう。
筆者は、これらの情報をパスワード管理ツールと紙のメモの両方で保管しています。
ブログ名は後からいつでも変更できますので、ここでは仮の名前でも問題ありません。
入力する項目はこれだけで、専門的な知識は一切不要です。
画面の案内に従って一つずつ丁寧に入力すれば、誰でも迷わず進められます。
このステップが完了すれば、インストールの山場を越えたも同然といえるでしょう。
手順3:設定内容を確認しインストールを実行する
最後のステップは、入力した内容の最終確認とインストール実行です。
ここで慌てずに最終チェックを行うことが、設定ミスを防ぐための大切なポイントです。
ここで数秒かけるだけで、後々の修正作業という面倒な手間を省くことができます。
全ての情報が正しいことを確認したら、「インストール」や「確定」といったボタンをクリックします。
すると、自動的にインストール作業が開始され、数分後には完了通知が表示されるでしょう。
これで、ご自身のブログがインターネット上に誕生したことになります。
この手順を終えれば、いよいよブログ運営のスタートラインに立ったといえるのです。
インストール後にやるべき必須の初期設定5選

WordPressのインストールが無事に終わっても、まだ安心できません。
家で言えば、骨組みが完成しただけの状態です。
読者を迎える前に、最低限整えておくべき5つの初期設定があります。
これらを行うことで、ブログがより使いやすく、安全になるのです。
ここからは、その必須設定を一つずつ丁寧に解説していきます。
設定1:サイトの基本情報(タイトル)を決める
まず最初に行うべきは、ブログの「顔」となるサイトタイトルとキャッチフレーズの設定です。
これは、訪問者が最初に目にするブログの看板であり、何についてのサイトなのかを伝える重要な役割を果たします。
筆者の経験上、魅力的で分かりやすいタイトルは、読者の記憶に残りやすく、再訪問のきっかけにもなるでしょう。
インストール直後は仮のタイトルになっていることが多いため、必ず自分のものに変更することをおすすめします。
設定は簡単で、WordPressの管理画面左側のメニューから「設定」→「一般」と進み、「サイトのタイトル」と「キャッチフレーズ」の欄に入力するだけです。
キャッチフレーズはタイトルの補足説明になります。
例えば「60代からのサイクリング備忘録」といった具体的な言葉を入れると、より親しみやすさが増します。
この設定で、ご自身のブログに魂を吹き込む第一歩を踏み出しましょう。
設定2:パーマリンク(記事URL)を最適化する
各記事のURL(住所)の形式を決める「パーマリンク設定」を行います。
これは後から変更すると検索エンジンからの評価に影響が出る可能性があるため、記事を書き始める前に必ず設定すべき最重要項目の一つです。
初期設定のままだと、日付や数字の羅列で分かりにくいURLになってしまいます。
筆者が推奨するのは、URLを見ただけで記事内容が推測できる「投稿名」に設定することです。
これにより、読者にも検索エンジンにも親切なURL構造になります。
設定方法は、管理画面の「設定」から「パーマリンク設定」を選び、「投稿名」にチェックを入れて保存するだけです。
この一手間が、将来のブログ運営をスムーズにするでしょう。
例えば、この記事のURLが「/202/09/09/p=123」であるより、「/wp-easy-install-steps-c」の方が、内容が分かりやすいのは一目瞭然です。
設定3:デザインの土台となるテーマを導入する
WordPressをインストールしたら、次にブログのデザインの土台となる「テーマ」を導入しましょう。
テーマは家の外観や内装を選ぶのと同じで、読者の読みやすさやブログの印象を決定づける非常に大事な要素です。
インストール直後のデザインは最低限のものですので、必ずご自身の目的に合ったものを選び直す必要があります。
例えば、筆者が利用している無料テーマ「Cocoon」は、シンプルながらも機能が豊富でシニア世代にもおすすめです。
有料ですが「SWELL」のように、より直感的に操作できるテーマも人気を集めています。
管理画面の「外観」→「テーマ」から簡単に導入できます。
詳しいテーマの選び方は下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:【シニア向け】使いやすいWordPressテーマ5選(準備中)
設定4:最低限必要なプラグインを導入しよう
WordPressの機能を拡張する「プラグイン」を導入します。
プラグインはスマートフォンのアプリのようなもので、必要な機能を追加してブログをより便利で安全なものにします。
ただし、たくさん入れすぎるとブログの動作が遅くなる原因にもなるため、最初は最低限のものに絞ることが大切です。
このサイトでも、セキュリティ対策やSEO対策、お問い合わせフォームの設置など、厳選したプラグインのみを利用しています。
これらはブログ運営の「縁の下の力持ち」であり、安心して記事を書き続けるためのお守りのような存在といえるでしょう。
管理画面の「プラグイン」→「新規追加」から簡単にインストールできます。
具体的なおすすめプラグインについては、下の記事で詳しく解説していますので、そちらを参考に導入を進めてみてください。
関連記事:初心者はこれだけでOK!WordPressおすすめプラグイン7選(準備中)
設定5:不要な初期投稿やサンプルページを削除
最後に、WordPressインストール時に自動で作成されるサンプル記事やページを削除しましょう。
これは、家で言えば、建築会社が置いていった見本のようなもので、ご自身のブログには不要なものです。
具体的には、「Hello world!」というタイトルの投稿や、「サンプルページ」という固定ページがそれに当たります。
これらを残したままだと、検索エンジンに不要な情報として認識されたり、読者に未完成な印象を与えたりする可能性があります。
筆者もブログ開設後、まず最初に行ったのがこの「お掃除」作業でした。
管理画面の「投稿一覧」や「固定ページ一覧」から、該当するページにカーソルを合わせて「ゴミ箱へ移動」をクリックするだけで簡単に削除できます。
この作業でブログがスッキリと整い、いよいよご自身のオリジナル記事を投稿する準備が整います。
WordPressインストール時のよくある質問

- Qインストールがうまくいかない時の対処法は?
- A
まずはエラーメッセージを落ち着いて確認し、レンタルサーバーのサポートに問い合わせるのが最も確実な解決策です。多くの場合、サーバー側の簡単な調整で解決するため、ご自身で専門的な操作を試みる前に専門家の助けを借りるのが安全です。
- Qログイン情報(パスワード)を忘れてしまったら?
- A
WordPressのログイン画面にある「パスワードをお忘れですか?」というリンクから、登録したメールアドレスを使って簡単に再設定できます。この機能のために、WordPressに登録するメールアドレスは普段から確認できるものを設定しておくことが大切です。
- Q本当に無料?追加で費用はかからないの?
- A
WordPressソフトウェア自体は完全に無料ですが、ブログを公開するためのレンタルサーバー代と独自ドメイン代が別途必要になります。これらはいわば、インターネット上の「土地代」と「住所代」にあたるもので、ブログ運営の基盤となる費用です。
- Qドメイン名は後から変更することができますか?
- A
ドメイン名の後からの変更は、基本的にはできません。変更するには新しいドメインを取得し、全く新しいサイトとして作り直す作業が必要になります。そのため、最初のドメイン名はじっくり考えて決めることをおすすめします。
まとめ|最初の関門を突破してブログを始めよう

この記事では、シニア初心者の方でもWordPressを5分で完了できる「簡単インストール」の手順について、分かりやすく解説しました。
この記事でお伝えした大切なポイントは、以下の3点です。
- レンタルサーバーの「簡単インストール」機能を使えば、専門知識は不要。
- 事前に「サーバー情報」「ブログ情報」「ドメイン名」を準備すれば、作業はさらにスムーズに進む。
- インストール後は、「パーマリンク」や「テーマ」など5つの初期設定を忘れずに行うことが重要。
今回ご紹介した手順で、ブログ開設という最初の大きな関門は突破できたはずです。
まずはこの達成感を自信に変えて、ブログ運営の次のステップへ進んでみてください。
この記事以外の「シニア向けブログの始め方」に関する記事もご覧いただき、さらに知識を深めていきましょう。