パソコン操作に苦手意識があり、「Cocoonのインストール」という言葉だけで難しそうだと感じているシニア世代の方向けに、この記事を執筆しました。
『専門用語が分からない…』『設定を間違えてブログが壊れたらどうしよう…』そんな風に感じて、一歩踏-出せずにいるかもしれませんね。
この記事は、まさにそんな方のためだけに書きました。
今回は、Cocoonのインストールで最も重要な「親テーマと子テーマ」の考え方と、失敗しないための設定手順を、難しい専門用語は一切使わず、どこよりも分かりやすく、そして丁寧にお伝えします。
この記事を読み終える頃には、「これなら私にもできる!」という自信が湧いてくるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
Cocoonの親テーマと子テーマのインストール手順

Cocoonのインストールは、以下の3つの手順で完了します。
- 公式サイトからのダウンロード
- 親テーマのアップロード
- 子テーマのアップロードと有効化
順番を間違えると正しく動作しない可能性があるため注意が求められます。
以下の項目で、一つずつ確認していきましょう。
手順①:公式サイトから親・子テーマをダウンロードする
Cocoonのインストールは、まず公式サイトから「親テーマ」と「子テーマ」の両方をダウンロードすることから始まります。
この2つはセットで機能するため、必ず両方のzipファイルをパソコンに保存することが最初のステップです。
公式サイトのダウンロードページへアクセスし、それぞれのダウンロードボタンをクリックしてください。
ダウンロードしたzipファイルは、解凍せずにそのままの状態でデスクトップなどの分かりやすい場所に保存します。
zipファイルを解凍してしまうとWordPressに正しくアップロードできないため注意が求められます。
ファイル名が似ているため、どちらが親テーマか分かるようにしておくと後の作業がスムーズに進みます。
手順②:WordPress管理画面で親テーマをアップロードする
WordPressの管理画面にログインし、ダウンロードした「親テーマ」のzipファイルをアップロードします。
親テーマはCocoonの機能やデザインの土台となる本体ファイルであり、子テーマよりも先にインストールすることが必須です。
WordPressのダッシュボードで「外観」→「テーマ」→「新規追加」→「テーマのアップロード」の順に進んでください。
「ファイルを選択」ボタンを押し、親テーマのzipファイルを選んで「今すぐインストール」をクリックします。
インストールが完了しても、この段階では「有効化」ボタンは絶対に押さないようにしましょう。
これがCocoonインストールで失敗しないための重要ポイントです。
手順③:同じ手順で子テーマをアップロードし有効化する
最後に、親テーマと同じ手順で「子テーマ」のzipファイルをアップロードし、こちらは「有効化」まで行います。
実際にブログで有効にするのは、カスタマイズ情報を安全に保存するための子テーマだからです。
子テーマを有効化しておけば、親テーマがアップデートされてもご自身のデザイン変更が消えることはありません。
再び「テーマのアップロード」画面から、子テーマのzipファイルを選択して「今すぐインストール」をクリックしてください。
インストール完了後に表示される「有効化」ボタンをクリックすれば、Cocoonのインストールは完了です。
実際に有効化するのは「子テーマ」だけ、と覚えておけば失敗することはないでしょう。
インストールの前に知るべき親・子テーマの知識

Cocoonのインストールで「親テーマ」と「子テーマ」という言葉が出てきて戸惑う方もいるかもしれません。
この2つの役割と関係性を理解することが、失敗しないポイントです。
親テーマが本体、子テーマがカスタマイズ用ファイルという役割分担があります。
なぜ子テーマを有効化するのか、その重要性を以下の項目で解説します。
知識①:親テーマはデザインと機能の本体ファイル
親テーマは、Cocoonのデザインや機能の全てが詰まった本体ファイルであり、ブログの土台となるものです。
この親テーマがあるからこそ、Cocoonの豊富な機能や美しいデザインが利用できるのです。
この親テーマのファイルを直接編集することは絶対に避けるべきです。
テーマがバージョンアップした際に、ご自身で加えたカスタマイズが全て上書きされて消えてしまうからです。
例えば、親テーマを直接編集して文字色を変更した場合、アップデートによってその設定はリセットされ、元の状態に戻ってしまいます。
そのため、親テーマはあくまで設計図として扱い、直接手を加えないことが重要です。
インストールは必須ですが、有効化はせずに子テーマを使うのが正しい手順です。
知識②:子テーマはカスタマイズ用の上書きファイル
子テーマは、親テーマに加えたデザイン変更や機能追加などのカスタマイズ情報を安全に保存しておくための「上書きファイル」です。
親テーマの設計図を元に、ご自身が変更したい部分だけを子テーマに記録していくイメージになります。
この子テーマを有効化して使うことで、親テーマ本体を直接編集することなく、安全にサイトのデザインをカスタマイズできます。
例えば、文字の色を変えたり、オリジナルのCSSを追加したりした場合、その情報は子テーマに保存されるのです。
そのため、親テーマがアップデートされてもカスタマイズ内容が消える心配がありません。
子テーマは、Cocoonのメリットを最大限に活かしながら、安全にブログを運営するための必須アイテムです。
知識③:なぜ子テーマを使うのか?アップデートの重要性
子テーマを使う最大の理由は、テーマの「アップデート」に安全に対応するためです。
このアップデートがブログ運営において非常に重要です。
WordPressのテーマは、機能追加だけでなく、セキュリティ上の弱点(脆弱性)を修正するために定期的に更新されます。
もし親テーマを直接編集していると、アップデートによってカスタマイズが消えてしまうため、更新をためらいがちです。
しかし、古いバージョンのテーマを使い続けることは、サイトが不正アクセスされたり、表示が崩れたりするリスクが高まります。
子テーマを有効化していれば、デザインの変更点を維持したまま、親テーマだけを最新版に更新できます。
これにより、常に安全で快適なブログ環境を保つことが可能になるのです。
Cocoonインストール後にやるべき必須の初期設定3選

Cocoonインストール完了後、すぐにやるべき下記3つの初期設定があります。
- サイトの印象を決める「スキン設定」
- 信頼性を高める「プロフィール設定」
- 表現力を豊かにする「吹き出し設定」
これらを済ませれば、記事作成の準備が整います。
以下の項目で手順を解説します。
設定①:スキンを選んでブログ全体のデザインを決める
まず「スキン」を選ぶことで、専門知識がなくてもブログ全体のデザインをプロ並みに整えられます。
スキンとは、サイトの色やレイアウト、フォントなどがセットになったデザインテンプレートのことであり、これを適用するだけで統一感のある見た目に変更できます。
例えば、「Cocoon設定」の「スキン」タブを開くと、シンプルなものから可愛らしいものまで数十種類の一覧が表示されます。
気になるスキンを選んで保存するだけで、サイトの雰囲気を一瞬で変えることが可能です。
難しいCSSを編集することなく、手軽に自分好みのデザインにできるスキン設定は、Cocoonの大きなメリットです。
設定②:著者プロフィールとサイトアイコンを設定する
次に、著者プロフィールとサイトアイコンを設定し、読者からの信頼性を高めることが重要です。
誰が書いているか分からない記事よりも、顔写真や経歴が見える記事の方が、読者は安心して情報を読み進められます。
サイトアイコンはブラウザのタブなどに表示され、サイトの目印として機能します。
WordPressの「ユーザー」→「プロフィール」画面で、名前や自己紹介文、プロフィール写真を設定してください。
サイトアイコン(ファビコン)は、「外観」→「カスタマイズ」→「サイト基本情報」から設定可能です。
特にシニア世代の経験を発信するブログでは、プロフィール充実は読者との親近感を育む上で欠かせません。
設定③:会話風に表現できる吹き出しのデザインを設定する
最後に、会話風の表現ができる「吹き出し」を事前に設定しておくと、記事作成の効率が格段に上がります。
吹き出しは、読者の視線を引きつけ、単調になりがちな文章にリズム感を与える効果があるからです。
毎回デザインするのではなく、あらかじめ登録しておくことで、ショートコード一つで簡単に呼び出せるようになります。
「Cocoon設定」の「吹き出し」タブで、アイコン画像や名前、枠線の色などを設定し、保存してください。
最大8種類まで登録でき、記事の登場人物に合わせて使い分けることも可能です。
Q&A形式の記事や対話形式で解説したい場合に役立つ機能なので、最初に設定しておくのがよいでしょう。
Cocoonのインストールに関するよくある質問

- Qなぜ親テーマと子テーマの両方が必要なんですか?
- A
デザインのカスタマイズとテーマの安全なアップデートを両立させるためです。親テーマを直接編集するとアップデート時に変更が消えますが、子テーマに変更点を保存すれば、デザインを維持したまま安全にテーマを最新の状態に保てます。
- Qインストール時にエラーが出た場合はどうすればいいですか?
- A
最も多い原因はzipファイルを解凍していることです。解凍せずに再度アップロードを試してください。それでも解決しない場合はサーバーのPHPバージョンが古い可能性がありますので、管理画面で推奨版(例: 8.0以上)に変更しましょう。
- QCocoonの推奨プラグインはありますか?
- A
スパム対策の「Akismet Anti-Spam」とセキュリティ強化の「SiteGuard WP Plugin」は必須です。Cocoonは高機能なため多くのプラグインは不要ですが、この2つは安全なブログ運営のために最初に入れておくのがおすすめです。
- Q間違えて親テーマを有効化してしまったらどうなりますか?
- A
すぐに子テーマを有効化し直せば問題ありません。親テーマを有効化したままカスタマイズすると、テーマ更新時に設定が消えてしまうため、気づいた時点で「Cocoon Child」を有効化して作業するよう習慣づけましょう。
- QCocoonで分からないことがあったらどこで質問できますか?
- A
最も信頼できるのは「Cocoon公式サイトのフォーラム」です。開発者本人や経験豊富なユーザーが質問に回答してくれるため、具体的な解決策が見つかりやすいです。質問する前には、まず過去に同様の質問がないか検索しましょう。
まとめ|Cocoonを正しく導入してブログを始めよう
今回は、無料テーマCocoonのインストール方法について、親テーマと子テーマの役割から具体的な設定手順まで詳しく解説しました。
この記事でお伝えした大切な点は以下の3つです。
- 公式サイトから「親テーマ」と「子テーマ」の両方をダウンロードする
- WordPressには親テーマ、子テーマの順番でインストールする
- 有効化するのは、カスタマイズ情報を保存する「子テーマ」だけ
この手順を守れば、専門的な知識がない方でも、安全にCocoonの導入を完了できます。
これで、ご自身のブログの土台作りは無事に完了です。
テーマの導入が済んだら、次はいよいよ記事を書いて読者を集める段階に進みます。
下記の記事では、ブログの読者を増やして成果を出すための具体的な方法を解説していますので、ぜひ続けてご覧ください。